御曹司社長は恋に臆病な契約妻を極上の愛で囲う
「今日のドレスは雅人様自ら選ばれたと伺っております」
恭しく頭を下げるスタッフに案内されて入ったフィッティングルームには、思わず声をあげてしまうほど美しい総レースのラベンダー色のドレスが飾られていた。
「雅人さんが……?」
小夜莉は小さく声を出すとそっとドレスに触れる。何層もの生地を重ねたボリュームのある裾がふわりと揺れた。
「はい。奥様によくお似合いになるだろうと、ほほ笑まれていたそうですよ」
にこやかに答えるスタッフの声を聞きながら、小夜莉はこみ上げる気持ちを抱えながら袖を通した。
支度を終えた小夜莉が椅子に腰かけて待っていると、しばらくしてコンコンと部屋をノックする音が聞こえる。
「はい、どうぞ」
ドキドキしながら声を出した小夜莉は、最初に扉から顔をのぞかせた司にビクッと背筋を正した。
司は部屋に入った途端、目をまんまるに見開く。
「え⁉ 本当に能面の小夜莉ちゃん⁉」
司は興奮したようにそう言うと、小夜莉の顔をまじまじと見つめている。小夜莉はその視線に居心地の悪さを感じると「あの、雅人さんは?」と小さくうつむいた。
「ほらほら雅人。奥様がお呼びだよ」
すると雅人が司に押し出されるように部屋に入ってくる。小夜莉はドキッとするとそっと立ちあがり上目づかいで雅人の姿を見つめた。
今日の雅人は紺色のタキシード姿で、胸には小夜莉のドレスとお揃いのラベンダー色のコサージュをつけている。
恭しく頭を下げるスタッフに案内されて入ったフィッティングルームには、思わず声をあげてしまうほど美しい総レースのラベンダー色のドレスが飾られていた。
「雅人さんが……?」
小夜莉は小さく声を出すとそっとドレスに触れる。何層もの生地を重ねたボリュームのある裾がふわりと揺れた。
「はい。奥様によくお似合いになるだろうと、ほほ笑まれていたそうですよ」
にこやかに答えるスタッフの声を聞きながら、小夜莉はこみ上げる気持ちを抱えながら袖を通した。
支度を終えた小夜莉が椅子に腰かけて待っていると、しばらくしてコンコンと部屋をノックする音が聞こえる。
「はい、どうぞ」
ドキドキしながら声を出した小夜莉は、最初に扉から顔をのぞかせた司にビクッと背筋を正した。
司は部屋に入った途端、目をまんまるに見開く。
「え⁉ 本当に能面の小夜莉ちゃん⁉」
司は興奮したようにそう言うと、小夜莉の顔をまじまじと見つめている。小夜莉はその視線に居心地の悪さを感じると「あの、雅人さんは?」と小さくうつむいた。
「ほらほら雅人。奥様がお呼びだよ」
すると雅人が司に押し出されるように部屋に入ってくる。小夜莉はドキッとするとそっと立ちあがり上目づかいで雅人の姿を見つめた。
今日の雅人は紺色のタキシード姿で、胸には小夜莉のドレスとお揃いのラベンダー色のコサージュをつけている。