愛するあなたを殺させないため、死に戻った私はこの恋を捨てると決めた
運命を乗り越えた先に
ザカリアスを連れて騎士団が引き上げていき、エリシアはロジェリオと共に病院へ戻ることにした。
ロジェリオは激しく動いたためか傷口が開いているので処置が必要だし、エリシアはザカリアスに薬を嗅がされて昏倒している。悪いものではないだろうとのことだけど、念のために検査を受けることになったのだ。それに無我夢中で気づかなかったものの、枷に繋がれていた手首は傷だらけで、血が滲んでいた。
ヴィクトルは一度家に戻って、両親に事情を説明してくるとのことだった。信頼していた執事が罪を犯したことを知ったら、父親はどれほどショックを受けるだろうかと、エリシアも暗い気持ちになった。もちろんザカリアスのしたことを、許す気にはならないけれど。
手当てを受け、エリシアはロジェリオの病室へ向かう。彼も傷の処置を受け、落ち着いたようだ。
「シア……。無事で、本当によかった」
あらためて向かい合い、ロジェリオはエリシアを抱きしめる。ようやく全てが終わったような気がして、エリシアはロジェリオの背に腕を回した。頬を彼の胸に寄せれば、力強く打つ鼓動を感じられる。ロジェリオの死を回避できたこと、そしてエリシアも無事でいられたことに安心して、思わず吐息が漏れた。
「リオの顔を見て、本当に安心したの。助けに来てくれて、本当にありがとう」
「礼なんて……。危険な目に遭わせたことは確かだし、俺はシアに謝らなければならない」
ロジェリオは激しく動いたためか傷口が開いているので処置が必要だし、エリシアはザカリアスに薬を嗅がされて昏倒している。悪いものではないだろうとのことだけど、念のために検査を受けることになったのだ。それに無我夢中で気づかなかったものの、枷に繋がれていた手首は傷だらけで、血が滲んでいた。
ヴィクトルは一度家に戻って、両親に事情を説明してくるとのことだった。信頼していた執事が罪を犯したことを知ったら、父親はどれほどショックを受けるだろうかと、エリシアも暗い気持ちになった。もちろんザカリアスのしたことを、許す気にはならないけれど。
手当てを受け、エリシアはロジェリオの病室へ向かう。彼も傷の処置を受け、落ち着いたようだ。
「シア……。無事で、本当によかった」
あらためて向かい合い、ロジェリオはエリシアを抱きしめる。ようやく全てが終わったような気がして、エリシアはロジェリオの背に腕を回した。頬を彼の胸に寄せれば、力強く打つ鼓動を感じられる。ロジェリオの死を回避できたこと、そしてエリシアも無事でいられたことに安心して、思わず吐息が漏れた。
「リオの顔を見て、本当に安心したの。助けに来てくれて、本当にありがとう」
「礼なんて……。危険な目に遭わせたことは確かだし、俺はシアに謝らなければならない」