愛するあなたを殺させないため、死に戻った私はこの恋を捨てると決めた
「……そんな。エリシアと幸せになれないなら、おれは生きていたって意味がないじゃないか。こんなの、死んだほうがましだ……」
ぽつりとつぶやいたザカリアスは、突然大声を上げると騎士の腕を振り払った。そして、よろめきながら窓へと一直線に向かう。窓の景色から察するに、ここは二階以上だ。窓から外に逃げられるわけがない。
それを見たヴィクトルが、ハッと息をのんだ。
「止めて! そいつは身を投げて死のうとしている!」
鋭い叫び声に、騎士がすぐさまザカリアスに追いすがる。窓へたどり着く前に捕らえられたザカリアスは、再び床に引き倒された。
「絶対に、命を絶たせないで。ちゃんと罪を償わせないと。……決して『戻らせる』わけにはいかないんだ」
小さな声でつけ加えた言葉の意味は、きっとエリシアとヴィクトルにしか分からないだろう。だけど、ザカリアスが命を絶って死に戻るようなことがあれば、再び恐ろしい未来が訪れるかもしれない。
騎士がザカリアスの口に布を噛ませ、厳重に拘束する。ザカリアスは唸りながら、往生際悪くエリシアに訴えかけているが、ロジェリオが隠すように腕の中に囲ってくれた。
悲鳴のような唸り声を残してザカリアスが連行されていき、その声が完全に聞こえなくなるまで、ロジェリオはエリシアをしっかりと抱きしめていた。
ぽつりとつぶやいたザカリアスは、突然大声を上げると騎士の腕を振り払った。そして、よろめきながら窓へと一直線に向かう。窓の景色から察するに、ここは二階以上だ。窓から外に逃げられるわけがない。
それを見たヴィクトルが、ハッと息をのんだ。
「止めて! そいつは身を投げて死のうとしている!」
鋭い叫び声に、騎士がすぐさまザカリアスに追いすがる。窓へたどり着く前に捕らえられたザカリアスは、再び床に引き倒された。
「絶対に、命を絶たせないで。ちゃんと罪を償わせないと。……決して『戻らせる』わけにはいかないんだ」
小さな声でつけ加えた言葉の意味は、きっとエリシアとヴィクトルにしか分からないだろう。だけど、ザカリアスが命を絶って死に戻るようなことがあれば、再び恐ろしい未来が訪れるかもしれない。
騎士がザカリアスの口に布を噛ませ、厳重に拘束する。ザカリアスは唸りながら、往生際悪くエリシアに訴えかけているが、ロジェリオが隠すように腕の中に囲ってくれた。
悲鳴のような唸り声を残してザカリアスが連行されていき、その声が完全に聞こえなくなるまで、ロジェリオはエリシアをしっかりと抱きしめていた。