愛するあなたを殺させないため、死に戻った私はこの恋を捨てると決めた
夜会での出会い
エリシアは、かつてロジェリオと出会った夜会を欠席することにした。
体調不良を理由にするため、数日前からどうも調子が悪いと演技までした。弟も執事も心配そうにしていたものの、少し休めばよくなるから大丈夫だと言い続けている。
二人とは、死に戻った日からなるべく距離を置くようにしている。もちろん全く接触しないというのは無理だけど、極力二人きりにならないよう気をつけているのだ。
もともと弟のヴィクトルは学業に忙しいし、執事のザカリアスは父親のそばにいることが多い。どちらがロジェリオを殺したのかは分からないままだが、エリシアの気持ちが少しは落ち着いたためか、二人の顔を見て吐き気を催すことはなくなった。
だけどエリシアは、油断してはならないと自分に言い聞かせている。二人のうちどちらかが、ロジェリオを殺したのだから。
今夜は、本来ならば参加していたはずの夜会の日だ。
体調不良を装ったエリシアは、自室に引きこもっている。ゆっくり休みたいからと侍女のダナ以外は部屋に立ち入らないよう頼んだから、弟や執事と顔を合わせることはないはずだ。
ベッドの上で窓の外を見つめながら、エリシアはぼんやりと過去の記憶を思い出していた。
◇
その日エリシアは、誕生日の祝いに買ってもらったばかりのドレスを着て夜会に参加していた。そろそろ婚約者を見つけなければならないということで、出会いの場としても知られる夜会へ行ってみてはどうかと父親に促されたのだ。
体調不良を理由にするため、数日前からどうも調子が悪いと演技までした。弟も執事も心配そうにしていたものの、少し休めばよくなるから大丈夫だと言い続けている。
二人とは、死に戻った日からなるべく距離を置くようにしている。もちろん全く接触しないというのは無理だけど、極力二人きりにならないよう気をつけているのだ。
もともと弟のヴィクトルは学業に忙しいし、執事のザカリアスは父親のそばにいることが多い。どちらがロジェリオを殺したのかは分からないままだが、エリシアの気持ちが少しは落ち着いたためか、二人の顔を見て吐き気を催すことはなくなった。
だけどエリシアは、油断してはならないと自分に言い聞かせている。二人のうちどちらかが、ロジェリオを殺したのだから。
今夜は、本来ならば参加していたはずの夜会の日だ。
体調不良を装ったエリシアは、自室に引きこもっている。ゆっくり休みたいからと侍女のダナ以外は部屋に立ち入らないよう頼んだから、弟や執事と顔を合わせることはないはずだ。
ベッドの上で窓の外を見つめながら、エリシアはぼんやりと過去の記憶を思い出していた。
◇
その日エリシアは、誕生日の祝いに買ってもらったばかりのドレスを着て夜会に参加していた。そろそろ婚約者を見つけなければならないということで、出会いの場としても知られる夜会へ行ってみてはどうかと父親に促されたのだ。