愛するあなたを殺させないため、死に戻った私はこの恋を捨てると決めた
疲弊する日々
ロジェリオの想いを受け入れたエリシアは、彼と婚約することになった。エリシアの両親は大喜びだったし、ロジェリオの両親も歓迎してくれた。
この選択が本当に正しかったのか、あの恐ろしい未来がやっぱり二人を待っているのではないかと不安になることはある。それでもエリシアは、ロジェリオと共に生きていくことを選んだ。
ロジェリオはエリシアの身を心配して、できることなら早く家を出て一緒に暮らすべきだと言う。だけど、挙式もせずに同居することはできない。彼は由緒ある公爵家の嫡男だし、式の準備にもじっくりと時間をかける必要がある。
エリシアの身辺を心配するロジェリオは、なるべくエリシアと一緒に過ごせるように努力してくれている。だけど、彼にも仕事がある。どんなに頑張っても会えるのは月に数回が限界だった。
だからエリシアは、自分の身は自分で守らねばと、弟と執事を警戒する日々を送っている。婚約したことで二人の様子が変わるのではないか、何か起きるのではないかと恐れていたけれど、今のところ目立った変化はないように思う。
「今日もあの人が来るの?」
弟のヴィクトルに聞かれて、エリシアはうなずいた。両親の前では婚約を祝ってくれたけれど、彼はロジェリオの訪問を嫌がっているような気がして落ち着かない。
「そうだけど……、ヴィクトルの邪魔はしないわ。サロンでお茶を飲むだけだもの」
「別に邪魔だなんて思ってない。来客があると家の中が騒がしくなるのが、あまり好きじゃないだけ。姉さんの婚約者に限ったことじゃないよ」
「なるべく静かにするわ」
「いいよ、おれが出かけるから」
そう言って、ヴィクトルは立ち上がると居間を出て行ってしまった。
この選択が本当に正しかったのか、あの恐ろしい未来がやっぱり二人を待っているのではないかと不安になることはある。それでもエリシアは、ロジェリオと共に生きていくことを選んだ。
ロジェリオはエリシアの身を心配して、できることなら早く家を出て一緒に暮らすべきだと言う。だけど、挙式もせずに同居することはできない。彼は由緒ある公爵家の嫡男だし、式の準備にもじっくりと時間をかける必要がある。
エリシアの身辺を心配するロジェリオは、なるべくエリシアと一緒に過ごせるように努力してくれている。だけど、彼にも仕事がある。どんなに頑張っても会えるのは月に数回が限界だった。
だからエリシアは、自分の身は自分で守らねばと、弟と執事を警戒する日々を送っている。婚約したことで二人の様子が変わるのではないか、何か起きるのではないかと恐れていたけれど、今のところ目立った変化はないように思う。
「今日もあの人が来るの?」
弟のヴィクトルに聞かれて、エリシアはうなずいた。両親の前では婚約を祝ってくれたけれど、彼はロジェリオの訪問を嫌がっているような気がして落ち着かない。
「そうだけど……、ヴィクトルの邪魔はしないわ。サロンでお茶を飲むだけだもの」
「別に邪魔だなんて思ってない。来客があると家の中が騒がしくなるのが、あまり好きじゃないだけ。姉さんの婚約者に限ったことじゃないよ」
「なるべく静かにするわ」
「いいよ、おれが出かけるから」
そう言って、ヴィクトルは立ち上がると居間を出て行ってしまった。