政略結婚ですが、クールな旦那様の溺愛が始まりました

四 この愛なら永遠に Side Kei

すみれが脅されていたことを知ってから、ちょうど一週間。
今日は、朝から東海林製菓に纏わるニュースが世間を賑わせていた。


スパイが機密情報を送っていた相手が真輔だと発覚したのは、あの翌朝のこと。優秀なホワイトハッカーが確固たる証拠を掴み、警察でも裏が取れた。


すぐに捜査令状が出て、夕方には真輔が警視庁に連行された。その翌朝には、御門と六条にいた内通者も逮捕されている。


そして、もうひとつ。この事件から二日遅れて、東海林社長も逮捕された。
東海林製菓の賞味期限と原料の仕入れ先などの改ざんが明るみになり、その首謀者が東海林社長だったのだ。


きっかけは、内部告発だ。二か月ほど前に匿名で保健所と警察に連絡があり、保健所の立ち入り検査のあと、警察による捜査が行われていたのだとか。


すると、様々な問題が浮き彫りになった。
製品の賞味期限や原材料の仕入れ先の改ざん、原材料名の無記載。それから、消費期限切れの原材料の使用もあり、衛生管理もずさんなものだったそうだ。


食品を扱う会社にとって、あるまじき行為ばかり。経営難をどうにかするために取った、苦肉の策だったのだろう。


しかし、最悪の場合、重症者や死人が出ていてもおかしくはない。内部告発者は、日に日にひどくなっていく東海林社長の指示に耐え兼ね、告発に至ったそうだ。


父親は数多の違法行為、息子はスパイの首謀者に、すみれへの脅迫。親子揃って多くの罪を犯したことにより、取り返しのつかないことになった。


東海林製菓には真輔以外の後継者がおらず、賠償金問題などもある。今は休業状態だが、近いうちに倒産するだろう。

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