政略結婚ですが、クールな旦那様の溺愛が始まりました
エピローグ
二季が過ぎて訪れた、初夏。
慧とすみれのもとに小さな天使が舞い降り、ふたりから三人家族になった。
第一子は女の子で、名前は優美。誕生花であるオールドローズの花言葉の『優美』から取り、『優しく美しい心を持った人になれるように』と願いを込めた。
目元はすみれに、鼻や口元は彼に似ている。まだこんなにも小さいのに、しっかりとふたりの遺伝子が見えるのがおもしろいと思う。
両家の両親は大喜びで、誕生から一週間ずっと孫フィーバーだ。家には、すでに大量のベビー服が届いていた。
「本当に実家に頼らなくてよかったのか?」
心配そうな慧に、すみれは笑顔で「うん」と頷く。
里帰りすることは、両家の母親にも勧められた。けれど、すみれは彼と三人で過ごすことを選び、退院日の今日はそのまま自宅に帰ってきたのだ。
無痛分娩で、身体の回復が順調だったのも、すみれの決断を後押しした。
「無理はするなよ。優美のことも、俺ができることはなんでもするから」
「ありがとう。でも、慧さんが家事を外注してくれたし、ベビーシッターもお願いしてるから大丈夫だよ。母たちもいつでも手伝いに来てくれるみたいだし」
慧が家政婦を雇い、御門家からも使用人が様子を見に来ることになっている。両家の母たちも出番を待っていて、大人の手は充分だった。
慧とすみれのもとに小さな天使が舞い降り、ふたりから三人家族になった。
第一子は女の子で、名前は優美。誕生花であるオールドローズの花言葉の『優美』から取り、『優しく美しい心を持った人になれるように』と願いを込めた。
目元はすみれに、鼻や口元は彼に似ている。まだこんなにも小さいのに、しっかりとふたりの遺伝子が見えるのがおもしろいと思う。
両家の両親は大喜びで、誕生から一週間ずっと孫フィーバーだ。家には、すでに大量のベビー服が届いていた。
「本当に実家に頼らなくてよかったのか?」
心配そうな慧に、すみれは笑顔で「うん」と頷く。
里帰りすることは、両家の母親にも勧められた。けれど、すみれは彼と三人で過ごすことを選び、退院日の今日はそのまま自宅に帰ってきたのだ。
無痛分娩で、身体の回復が順調だったのも、すみれの決断を後押しした。
「無理はするなよ。優美のことも、俺ができることはなんでもするから」
「ありがとう。でも、慧さんが家事を外注してくれたし、ベビーシッターもお願いしてるから大丈夫だよ。母たちもいつでも手伝いに来てくれるみたいだし」
慧が家政婦を雇い、御門家からも使用人が様子を見に来ることになっている。両家の母たちも出番を待っていて、大人の手は充分だった。