終電を逃した夜、鑑賞用の王子様は婚約者にした私を離さない
第25話 奇跡の恋
夏の夜風が頬を撫でる。
さっきまで泣いていたせいで、目元が少し熱い。
でもそれ以上に、熱を感じる右手。
「げ……やば」
「あ、ごめんっ……嫌だった?」
「そっちじゃねぇよ」
強く握ってたのがだめだったのか。
慌てて離そうとするも、握り返された。
「運転できねぇ」
「車で来たの?」
「あぁ」
「えっ……?!それで飲んだの?」
「飲んだな」
「……何してんの」
「仕方ねぇだろ。誰かさんがイジらしいこと言うから」
手を強く引かれて、気付けば綾人の腕の中だった。
そのまま顔を近づけて囁く。
「早く連れ帰りたかったんだよ」
あたしの顔が赤くなるのを見て、綾人は満足げに笑った。
さっきまで泣いていたせいで、目元が少し熱い。
でもそれ以上に、熱を感じる右手。
「げ……やば」
「あ、ごめんっ……嫌だった?」
「そっちじゃねぇよ」
強く握ってたのがだめだったのか。
慌てて離そうとするも、握り返された。
「運転できねぇ」
「車で来たの?」
「あぁ」
「えっ……?!それで飲んだの?」
「飲んだな」
「……何してんの」
「仕方ねぇだろ。誰かさんがイジらしいこと言うから」
手を強く引かれて、気付けば綾人の腕の中だった。
そのまま顔を近づけて囁く。
「早く連れ帰りたかったんだよ」
あたしの顔が赤くなるのを見て、綾人は満足げに笑った。