【1話からの長編大賞用】冴えなかった元彼が、王子様に変身して帰ってきた。
第三章:出る杭は打たれる
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週明けの月曜日はどこの会社も忙しくなる。
土日の間に溜まった電話やメール、FAXなどを処理し、優先順位を決めてから仕事をはじめる。
「あ、おはよう奥畑ちゃん〜!」
「仁科さん、おはようございます」
「やだねぇ、月曜日が始まっちゃったねぇ。なんで土日ってすぐ終わっちゃうんだろうねぇ」
真紀子はどんなに忙しくても、決して機嫌を悪くしたり雰囲気が曇ったりすることはない。
総務部に長くいる彼女がそんな性格だからか、ここはどの部署よりも人間関係が穏やかなのだと言われている。
前職が裕一の秘書として毎日忙しく働いていた悠里にとって、人間関係も良好で、さらに定時に帰宅できる今の環境はとても有難いものだった。
悠里は自分の席について、パソコンを起動させたそのときだった。
突然、フロアの奥から悲鳴のような声が響き渡った。
「あれ!?なんで……っ!?データがない!?」