思ってたのと違う! 女王は最愛の騎士ではなく、狂犬と結婚を強要される
9・王配暗殺計画

 死が2人を分かつまで、共に居続ける。
 そう誓い合った夫妻に、恐れるものなど何も無い。

(いつでも来なさい! 返り討ちに、してあげるわ……!)

 リベルラは夫が襲われた瞬間にリガルドに対する憎悪を滲ませられるように、やる気を見せる。
 そんな姿を目にしたガルドラは、妻を窘めた。

「なぁ、リベルラ。いい加減、そんなにカリカリすんのは止めたらどうだ?」
「何を言っているの!? いつだって臨戦態勢でいなければ、大変なことになるわ!」
「四六時中、ブサイクな顔をし続けるつもりかよ」
「それの、何が悪いの!?」
「宰相が泣くぞー」

 ただでさえ気が弱い宰相は主に睨みつけられるのが嫌で、執務室や寝室を避けるようになっていた。
 用事がある時は資料をヴァドリックへ渡してくるのだが、夫はそれがどうも気に食わないらしい。
 経由する人間が多くなれば多くなるほど、余計な手間が増えるからなのだろう。
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