思ってたのと違う! 女王は最愛の騎士ではなく、狂犬と結婚を強要される
「伝言ゲームは、避けたいんだけどな……」
「いっそのこと、こちらからリガルドを呼び出しましょうか」
「あんたの計画は、全部お見通しだって?」
「ええ」
「そりゃ、無理だ。証拠がねぇ。言い逃れをされないように、ここへ忍び来るのを待っているんだろ?」
「そうだけれど……」

 リベルラは、大人しく待っているだけが苦手なのだ。
 静かに本を読んでいる暇があれば身体を動かしたいし、自分の目で確かめてみたかった。

(これこそがお転婆とか、じゃじゃ馬とか言われる所以なのかもしれないわね……)

 そう思っているからこそ、こうしてじっとしていられたのは、奇跡に近い。
 これからあちらが動き始めるまで待ち続けるなど、考えるだけでも気が滅入った。

「リベルラは、俺の命を狙うあいつが侵入してくるとしたら、どこからだと思う?」

 リベルラは考えるまでもなく、即答した。
 リガルドが卑怯な手段を嫌う、護衛騎士の印象が強かったからだ。
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