思ってたのと違う! 女王は最愛の騎士ではなく、狂犬と結婚を強要される
10・エピローグ

 モルデント伯爵は騎士団の活躍によって、無事に確保された。
 親子は爵位を剥奪の上、それぞれ別の場所へ国外追放処分を言い渡した。

 リベルラが彼らと顔を合わせる機会は、もう2度と訪れないだろう。

 天井に開いた穴は大工たちの活躍によって無事に塞がり、ベゼルノーチェ王国には平和が訪れた。

(ようやく、ひと息つけるわ……)

 リガルドの襲撃を退けてから、1か月後。
 ようやく関係者たちだけで顔を付き合わせてのんびりと話し合いを行う機会に恵まれ、リベルラはクロドノルン公爵家の血を引く男たちの姿を見比べた。

「異母兄弟だと知った上で見比べて見ると、確かにそっくりね……」

 藍色と、銀色。
 それぞれ髪色と瞳の色に受け継いだという違いはあれど、ガルドラとヴァドリックは、今まで何故気づかなかったのかと不思議に思うほどに瓜2つだ。

「親父の血を、濃く引いているからな」
「まったく似ていなければ、母も癇癪を起こさなかったのでしょうが……」

 護衛騎士はなんとも言えない様子で、腹違いの弟を見つめた。
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