王女エメリーネに悪女は似合わない~軍人公爵の盲愛に囚われて
13.
エメリーネの前に現れたのは、顔が隠れてしまうほど大きな花束を手にしたオディロンだった。花の甘い香りが室内に漂う。
エメリーネは一瞬、その鮮やかな色彩に目を奪われたが、すぐに気を取り直して微笑みを浮かべる。
「エメリーネ王女、先日の非礼をお詫びに参りました」
オディロンはその大きな花束をエメリーネに差し出した。だが、淡々と言葉を紡いだ彼の表情から、感情を読み取ることはできない。まして、オーラの色も見えない。
「あ、ありがとう……。シーラ、この花を活けてもらえるかしら?」
「承知いたしました」
シーラが花束を手にして、控えめに一礼する。それを見届けたエメリーネは、二人がけのゆったりとしたソファにオディロンを促した。
「ベルジュ公爵。どうぞこちらにお掛けくださいませ」
エメリーネも向かい側の席に腰を下ろし、微笑みながら尋ねる。
「それで、今日はどんなご用件かしら?」
「だから言っただろう? 先日の謝罪に来たんだ。その怪我のわりには、ずいぶん元気に歩いているようだな」
エメリーネは一瞬、その鮮やかな色彩に目を奪われたが、すぐに気を取り直して微笑みを浮かべる。
「エメリーネ王女、先日の非礼をお詫びに参りました」
オディロンはその大きな花束をエメリーネに差し出した。だが、淡々と言葉を紡いだ彼の表情から、感情を読み取ることはできない。まして、オーラの色も見えない。
「あ、ありがとう……。シーラ、この花を活けてもらえるかしら?」
「承知いたしました」
シーラが花束を手にして、控えめに一礼する。それを見届けたエメリーネは、二人がけのゆったりとしたソファにオディロンを促した。
「ベルジュ公爵。どうぞこちらにお掛けくださいませ」
エメリーネも向かい側の席に腰を下ろし、微笑みながら尋ねる。
「それで、今日はどんなご用件かしら?」
「だから言っただろう? 先日の謝罪に来たんだ。その怪我のわりには、ずいぶん元気に歩いているようだな」