冷徹なエリート社長はセフレな私を一途に愛して孕ませたい
第6章 初めての恋2
一方、美桜はと言えば……。
恭司のマンションを飛び出た後、すぐに会社に休みをもらう電話を入れた。
そうして、東京駅から新幹線に飛び乗って実家に帰る最中だった。
美桜の父はかなり頑固だし、昔堅気というよりも時代遅れのやや男尊女卑的な発想の持ち主でもある。自分の言うことを聞いてさえいればどうにでもなるというスタンスの人物ではあるものの、美桜のことが決して嫌いなわけではない。
(これまで私がちゃんと自分の主張をしていなかっただけ)
これまで自分の意見にずっと従ってきた美桜が意見を述べたので困惑しているのだろう。
それに、外聞のようなものをすごく気にする人物でもある、これから新宮順一が新社長に、美桜の父が副社長に就任することもあって、美桜が縁談話を断ると仕事に支障が出ると考えているに違いない。
(だけど、ちゃんと説得しなきゃ!)
そう気合を入れていたら、一通のSNSメールが届いた。
「あれ? 佳代ちゃんからだ」
メールの主は前の会社の同期の大河内佳代からだった。
『美桜、元気にしているだろうか? 私は美桜が会社を辞めて以来、少しだけ退屈な毎日を送っている』