よそ見なんてしてません!…たぶん。〜クールな外科医の独占欲が止まりません〜
3
17時半。
外科病棟でのヘルプを終え、更衣室で着替えを済ませた私は病院の正面玄関を出た。
「お疲れ様でしたー」
行き交うスタッフに挨拶をしながら、スマホを取り出す。
画面を確認し、大通りから1本逸れた道に入る。
少し歩くと、見覚えのある黒のSUV。
…………いた。
車に近づき、助手席の窓から車内を覗くと、私に気づいた須波先生が中からドアを開けてくれた。
「おつかれ」
「お疲れ様です。ありがとうございます」
出来るだけ速やかに乗り込む。
シートベルトを締めると、車がゆっくりと走り出した。
この車に乗るのはニ度目。
全然落ち着かない。
緊張とドキドキと嬉しさと……少しの不安と。
それを隠すかのように、私はまたどうでもいいことをぺちゃくちゃと喋り続けた。
連れて行ってもらったのは、病院から少し離れた和食のお店だった。
前に行ったイタリアンよりもカジュアルで、仕事終わりでも気軽に入れる雰囲気。
料理を食べながら、今日の仕事の話をする。
「でも和田先生、面白いですね」
箸を動かしていた先生の手が止まった。
「……そう?」