目立たない総務の私ですが、ハイスペック副社長がジレ甘です
episode23ーー世界を舞台にした承認
宗一郎は不敵に笑う蓮を一瞥し、真由の目を見た。
総会は、三ツ橋商事側の提案通り、プロジェクトの継続と調達スキームの承認という形で劇的な幕を閉じた。
参加者が退出していく中、宗一郎は席を立つことなく、手元のグラスに入った氷を揺らしていた。
蓮とともにその場に残った真由へ、宗一郎が静かに歩み寄ってくる。
「……見事なプレゼンテーションだったよ、市川くん」
その声には、かつて真由を「ただの足枷」と見下していた冷たさはなかった。
そこにあったのは、1人の熟練した経営者が、目の前の優秀なビジネスパーソンに向ける厳格で公平な視線だった。
「ただの国内の小さな情にとらわれた娘かと思っていたが……まさか、我がグループの資金ラインを完全に迂回し、アジアと北欧の金融ネットワークを巻き込んで盤面をひっくり返して見せるとはね」
総会は、三ツ橋商事側の提案通り、プロジェクトの継続と調達スキームの承認という形で劇的な幕を閉じた。
参加者が退出していく中、宗一郎は席を立つことなく、手元のグラスに入った氷を揺らしていた。
蓮とともにその場に残った真由へ、宗一郎が静かに歩み寄ってくる。
「……見事なプレゼンテーションだったよ、市川くん」
その声には、かつて真由を「ただの足枷」と見下していた冷たさはなかった。
そこにあったのは、1人の熟練した経営者が、目の前の優秀なビジネスパーソンに向ける厳格で公平な視線だった。
「ただの国内の小さな情にとらわれた娘かと思っていたが……まさか、我がグループの資金ラインを完全に迂回し、アジアと北欧の金融ネットワークを巻き込んで盤面をひっくり返して見せるとはね」