俺様で冷徹なハイスペック医師は ツンデレで不器用で激甘な素顔を隠せない
4話 秋風と、片方ずつのブランケット
夕方、一般外来が終わり静まり返った中庭。
葵がリハビリを兼ねて東屋(あずまや)のベンチで休んでいると、厚い洋書を片手に持った律が現れた。
律は静かに隣へ腰掛け、抱えていた大きめのブランケットを広げると、葵の肩から自分ごと包み込むように羽織らせた。
「……あ、律先生。先生まで……」
「……東屋は風が通り抜ける。お前に風邪でも引かれたら、俺の術後管理計画が台無しになる。黙って入っていろ」
律はツンとそっぽを向きながら、膝の上の洋書を開く。
1枚のブランケットの中で2人の距離は、極限まで近づき、スクラブ越しに律の体温と鼓動がダイレクトに伝わってくる。
「……律先生、その本……ずっと読んでいますね」
「……お前の病態に関する最新論文の原稿だ。海外の学会で発表されたばかりのものを、知り合いの教授から直接送っていただいた」
葵がリハビリを兼ねて東屋(あずまや)のベンチで休んでいると、厚い洋書を片手に持った律が現れた。
律は静かに隣へ腰掛け、抱えていた大きめのブランケットを広げると、葵の肩から自分ごと包み込むように羽織らせた。
「……あ、律先生。先生まで……」
「……東屋は風が通り抜ける。お前に風邪でも引かれたら、俺の術後管理計画が台無しになる。黙って入っていろ」
律はツンとそっぽを向きながら、膝の上の洋書を開く。
1枚のブランケットの中で2人の距離は、極限まで近づき、スクラブ越しに律の体温と鼓動がダイレクトに伝わってくる。
「……律先生、その本……ずっと読んでいますね」
「……お前の病態に関する最新論文の原稿だ。海外の学会で発表されたばかりのものを、知り合いの教授から直接送っていただいた」