月刊注目作家 2014年2月 佐倉伊織

月刊注目作家 今、注目の作家を毎月1名ご紹介★

2014年2月 佐倉伊織さん

注目理由

2014年3月、ベリーズ文庫から2作目となる『純悪女』が発売になる佐倉伊織さん。完結したばかりの新作もランク上昇&過去開催のコンテストでも受賞歴のある人気作家さんの執筆スタイルについて伺いました。

インタビュー

――『純悪女』の書籍化おめでとうございます!前回と今回でお気持ちの変化はありますか?
『レッスン』の時はなにもかもが初めてで、気持ちが焦ってプレッシャーに押しつぶされそうでしたが、2作目の『純悪女』の編集では、比較的落ち着いて取り組めたと思います。ただ、単語や言い回しなど、一言一言に頭を悩ませたのは同じで、そういう緊張感は変わりませんでした。編集を始めるころはいつも、自分の書いた文章にストイックに向き合うことが苦しいんです。ダメなところばかり目についてしまって、へこみます。ですが、助言をいただきながらの編集はとても勉強になりますし、やりきったときの達成感はなんとも言えず、こうした機会をいただけて本当によかったと思います。
――サイトでの連載と書籍化の作業が重なったとき等、どのように執筆時間を確保していますか?
ただひたすらに睡眠時間を削ります。 (笑)
――ネットで小説を書き始めたのきっかけは?
もともと文章を書くのが好きだったのですが、子育てに振り回されて、まったく余裕がありませんでした。ですが、ほんの少し落ち着いてきた時に、ネットで小説を書く場があると知り、子供のためではない、自分のための時間を少しは持ってもいいのかなと思ったのがきっかけです。
――取材されたり、ご自身の経験を作品に活かすことはありますか?
取材に行くということはなかなかできませんが、書こうと思っていることに係わっていらっしゃる方のブログを読みあさったり、その仕事や社会的な背景などについて調べます。なので、パソコンのブックマークは、書いている作品に関連したサイトで埋め尽くされることもしばしばです。また、自分の経験といいますか、経験から学んだことは、作品に散りばめています。恋愛の部分は、残念ながら全く経験とは関係がありませんが。
――ご自身の作品にこめているテーマやこだわりはありますか?
作品に込めるテーマは、必ず毎回あります。それが私のこだわりです。作品ごとにテーマが少しずつ違いますが、周りと比べる必要はない。自分は自分。というようなことが根本にあります。物語自体はフィクションですが、そこに込める思いはノンフィクションです。どれも、読んでくださる方に伝わればいいなと思いながら書いてはおりますが、実は時々揺らぐ自分にカツを入れるという効果もあります。あとは、一見汚いと思われるような感情も、過ちも書くようにしています。そういったことを経験しながら成長していくのが人生だと思うからです。
――執筆以外ではどんなことに興味がありますか?
息子が競泳をやっていたり、自分自身もかかわっていたことがあるので、水泳のことに関してはなんでも食いつきます。我が家では真冬でも「プール行こっか」という会話が当たり前のように交わされています。あとは、相当天然な息子を観察するのが楽しいです。彼は私のイライラの源でもあり、癒しでもあります。もちろん、大好きですよ。
――執筆活動をはじめてから印象に残っていることについて、聞かせください。
多忙なこともあって、時々更新を休むことがあるのですが、そのたびに「待ってます」と言ってくださる読者様がいらっしゃったりして、本当に幸せだなと思います。また、私は作品にのめり込んで書くので、シリアスな場面などでは時々苦しくなってしまうのですが、作品に込めた思いを汲み取っていただけたときなどは、書いていてよかったなと思います。

佐倉伊織さんからのメッセージ

皆様こんにちは。佐倉伊織です。日々の忙しさに頭をクラクラさせながら、それでも、小説を書くという自分のための時間を持てることと、小説を通じてたくさんの皆様と出会えることが幸せです。シリアスで切ないお話しが好物ですが、コメディも書いています。今後は一番苦手な「ほのぼの」を攻略したいと目論んでいます。

編集部ピックアップ作品

代表作

  • 愛してる 愛してた
    ごく普通の恋愛をして、結婚を誓い合った璃音と光希。幸せの絶頂だったはずなのに、璃音が事故で歩けなくなってしまう。光希への愛が深いがゆえに、璃音が口にした決断は、彼女を一層絶望へと誘う。それでも絶対に諦めない光希は……。「生きる」ということに、真摯に向き合ったふたりのラブストーリー。
  • 木崎君の甘い囁き
    デザイン部に所属する木崎君は、どこか草食の匂いのする男の子。だけど、ふたりきりになると豹変する彼は、ニヤリと笑って同期の冴子をいじめる。その上、隠れマッチョなことまで判明して……。なかなか芽の出ないデザイナーの木崎君を信じ続ける冴子と、会社での姿とはギャップがありすぎな木崎君とのオフィスラブ。
  • 揺るぎない愛を
    尊敬する上司と不倫をしている彩音。罪悪感で押しつぶされそうなのに、関係をやめられないでいる。彩音が不倫をしていることを知りつつ「あなたが欲しい」と告げる後輩の駿。過ちを繰り返す自分のことを決して否定しない駿に、彩音の気持ちが揺れ動き始めて……。駿が教えてくれた、本当に大切なこととは? 静かに進む、切ない恋。
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