月刊注目作家 2017年5月 佐倉伊織・桃城 猫緒

月刊注目作家 特別編

ベリーズ文庫からラブファンタジーレーベルが誕生!
そこで初回タイトルの『冷酷王太子はじゃじゃ馬な花嫁を手なずけたい』『カタブツ皇帝陛下は新妻への過保護がとまらない』の作者、佐倉伊織さんと桃城 猫緒さんに緊急インタビュー!!

ベリーズカフェ編集部
Q1. 自己紹介をお願いします!
佐倉伊織さん
「まさかファンタジーでこのような機会をいただくなんて!」とビビっております佐倉です。執筆に関しては、作品の幅を広げると信じて、“どんなジャンルでも好き嫌い言わずチャレンジ!”の精神です。家にいることが大好きな、引きこもり体質。ストレートネックに悩まされています。

佐倉伊織さんプロフィール

桃城 猫緒さん
桃城猫緒と申します。このたびベリーズ文庫に新たに加わったラブファンタジーレーベルから作品を出させていただき、たいへんありがたく光栄に思っております。じつは未だに「私で本当に良かったんだろか」とハラハラしている小心者ですが、よろしくお願いいたします。

桃城 猫緒さんプロフィール

ベリーズカフェ編集部
Q2. 今回、発売した作品の紹介をお願いします!
佐倉伊織さん
お転婆な姫・リリアーヌが冷酷と噂される隣国の王太子・シャルヴェとの政略結婚を受け入れることから物語が始まります。どうせなら愛されたいと奮闘するリリアーヌと、常識にとらわれない彼女から目を離せなくなるシャルヴェ。やがて互いに必要な存在だと認識し始めますが、シャルヴェの不幸な生い立ちや、愛するが故の遠慮など、ふたりの間にはたくさんの障害が。それでも、どうしようもなく惹かれていくふたりの恋を書きました。
桃城 猫緒さん
19世紀後半のヨーロッパをモデルにした大帝国の皇帝と、そこへ嫁いでくる若き皇后のインペリアルラブストーリーです。一度は想いあった仲なのですが、とある理由ですれ違うようになってしまい、両片想いのジレジレ関係のまま婚約・結婚を経ていきます。舞台が大帝国ならではの絢爛さと荘厳さ、内気な少女から皇后として成長していくモニカ、そして皇帝リュディガーの真摯でひたむきな溺愛を楽しんでいただければと思います。
ベリーズカフェ編集部
Q3. 書籍になるまでのウラ話はありますか?
佐倉伊織さん
ファンタジーを書いたことがなかったので、描写したいものの名称がわからないこともあり、ときには一日中馬車のパーツの名前を調べていたこともありましたし、シャンデリアの変遷を調べたことも。結果、生かされたのは数文字だったりして…。あとは、最初三人称で最後まで書きましたが、読み直してみて一人称のほうがよかったと、実は全部書き直しました。
桃城 猫緒さん
両想いなのにお互いが嫌われていると思い込んでいる溺愛モノをずっと書きたいと思っていたので、今回それが叶いました。あちこちで言っていますが、とってもエライ男性が恋に悩む姿というのが大好きなので、今回はそれがふんだんに書けて満足です!あとリュディガーは当初もっと年上だったのですが、そうなると13歳のモニカにプロポーズするときにちょっと…アレすぎるので変更しました(笑)。歳の差恋愛が大好きなんですけど、今回は7歳差でガマンです。
ベリーズカフェ編集部
Q4. ラブファンタジーを書く時に、おふたりが大切にしているポイントを教えてください。
佐倉伊織さん
私自身がファンタジーを得意だとは言い難いので、初心者の方でも読んでいただけるように、難解な用語、知っていなければ理解できないような設定は使わないようにしました。書籍の改稿の時には、ベリーズ文庫のレーベルコンセプト“ドキドキする恋、あります。”を意識し、用語や設定の説明に何行も割くより、恋のドキドキ感に焦点を当てることに注力しました。ファンタジーなので、基本なんでもありなんですが、突拍子がなさすぎて読者様を置いてけぼりにしないようにと気をつけています。
桃城 猫緒さん
空想とリアリティのバランス…でしょうか。物語は思いきり空想の羽を広げて、でも衣装や小物、建物などは現実のものに基づいて書くと、ヒストリカルファンタジーの世界観を作りやすくなると思います。あと王族や貴族がメインになってくると思うので、威厳や品格を失くさないよう気をつけています。特にヒーローは君主や当主として薄っぺらくなるとたちまち魅力が半減してしまうので。あとはせっかくのラブファンタジーなので現代では考えられない規模の溺愛をさせると面白いですね。贈り物が薔薇の庭園とか船一隻とか。
ベリーズカフェ編集部
Q5. ラブファンタジーの魅力ってなんだとおもいますか?
佐倉伊織さん
書き手としては、現代恋愛では書けない材料がたくさんあることでしょうか。今回の作品では命をかけて愛する人を守るシーンもありますが、なかなか現代ではできない設定です。読み手としては、世界観が壮大なことでしょうか。 また、現代より自由にならないことが多いが故、ドキドキハラハラも生まれる気がします。
桃城 猫緒さん
世界観だと思います。ドレスに軍服に王宮、高貴な血筋……ロマンチックてんこ盛りで想像が掻き立てられてやみません。それに国の頂点に立つヒーローとか、カリスマ性も社会的地位も包容力も桁外れじゃないですか。そんな最強なヒーローに溺愛されるラブストーリーが面白くない訳がない(笑)。大好きですラブファンタジー!
ベリーズカフェ編集部
Q6. これからBerry's Cafeでどのような活動をしていきますか?
佐倉伊織さん
いつも読んでくださる皆様からは、オフィスラブを書いてという声が一番大きいように思いますが、もちろんそれも書きつつ、幅広いジャンルに挑戦していきたいです。またラブファンタジーも書けたらいいなと思っており、設定だけは頭に浮かんでいるのですが…形にできるように頑張ります。
桃城 猫緒さん
ファンタジー、現代モノ問わず、書ける時に書けるものをコツコツ書いていこうと思います。更新停滞している作品もあるので、それを終わらせねばとずっと思っております…。あとは出来れば今年中にファンタジーもう一本書きたい。頑張ります…頑張れるといいな。

佐倉伊織さん

  • 『冷酷王太子はじゃじゃ馬な花嫁を手なずけたい』

    『冷酷王太子はじゃじゃ馬な花嫁を手なずけたい』
    大国の王太子・シャルヴェと政略結婚することになったリリアーヌ。お転婆な彼女は、精悍で美しいが冷酷非道と評される王太子を前に「恋をしに参りました」と宣言。型破りな姫を気に入ったシャルヴェからは、冷酷どころか時にイジワルに、時に過保護なほどに熱い寵愛を受けてしまう。免疫のないリリアーヌは調子が狂いっぱなしだけれど、優しく慈悲深い彼の素顔に、本当の恋心を抱き…!?
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桃城 猫緒さん

  • 『カタブツ皇帝陛下は新妻への過保護がとまらない』

    『カタブツ皇帝陛下は新妻への過保護がとまらない』
    公爵令嬢のモニカは、内気で大人しい深窓の姫君。18歳になったある日、絶対的権力者である皇帝・リュディガーから突然求婚される。迎えた新婚初夜、彼の美貌と威厳に怯えるモニカは、緊張のあまり失敗してしまう。そんなウブな妻を優しく甘やかす皇帝は、本当はとんでもなく一途な愛妻家だった!? 彼の過保護すぎる独占愛に戸惑うモニカだが、実は幼い頃に不慮の事故で記憶を失っていて…。
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