月刊注目作家 2016年8月 降川みつ

月刊注目作家 今、注目の作家を毎月1名ご紹介★

2016年8月 降川みつさん

注目理由

第5回ベリーズ文庫大賞の大賞受賞作『となりの専務さん』が8月に書籍化!無口でクールなイケメン専務と激甘ルームシェア!?するストーリーはどのようにして誕生したのでしょうか?降川みつさんにお話を伺いました。

インタビュー

——大賞を受賞した時の気持ちをお聞かせください。
もちろん嬉しかったのですが、「本当に?」と疑ってもいました。後日、担当編集さんから改めて連絡をいただき、改稿作業が始まると、徐々に書籍になる実感がわいて、幸せな気持ちでいっぱいになりました。
——第5回ベリーズ文庫大賞のテーマは“ワケあり恋愛”でしたが、テーマを決めて書くのはどうでしたか?
今でこそオフィスラブをメインに書いているのですが、第5回ベリーズ文庫大賞に応募するまでは、オフィスラブはあまり書いたことがありませんでした。ベリーズ文庫大賞には、第2回の時からずっと応募していましたが、ベリーズ文庫で人気のある設定で応募したことがなかったので、今回は上司と部下のオフィスラブという設定でいこうと決めていました。その中で、知り合ったばかりの上司と部下がワケあって同居することになったら面白いんじゃないかな、とふと思いました。でも、普通の同居だとよくあるストーリーになってしまうかも、と感じたので、「壁に穴が開き、部屋が繋がる」という奇抜な設定にしました。アパートを舞台にしたお話もいつか書きたいと思っていたので、今回書けて良かったです。
——書籍化に向けて、経験したことや大変だったことはありますか?
経験という点では、自分の文章の癖を理解することが出来た気がします。今後別の作品を書いていく上で、気を付けていかなきゃと感じた部分がたくさんありました。大変だったことは特にないです。終始楽しんで執筆していました。本当に。あ、ひとつ思い出しました。受賞後、担当編集さんにお会いしたんですが、その待ち合わせの時に私が道に迷いまして。焦れば焦るほど道が分からなくなり、腕時計を見れば待ち合わせ時間が過ぎているし、そうすると余計焦るし…顔面蒼白!焦りまくって大変でした。担当編集さんが凄くいい方で、無事に出会えてからは楽しくお話出来たのですが、遅刻したことに関しては、自分の中で反省し、しばらく引きずりました…。「あの日をやり直したい」と何度も思いました(笑)。
——小説を書く以外に、漫画を読むことやラジオを聴く事が趣味と聞きましたが、オススメを教えてください。
色んな漫画を読むのですが、スポーツ漫画が大好きです。特に好きなのは、『黒子のバスケ』、『ダイヤのA』、『DAYS』です。あと、スポーツ漫画ではありませんが、『この音とまれ!』という箏曲部を舞台にした漫画も大好きです。スポーツ漫画が好きというか、高校生が部活に青春を懸ける姿が好きなのかもしれません。ラジオは、私は声優さんが大好きなので、声優さんたちが出演しているラジオを聴きまくっています。声優さんに関しては、ラジオ以外でもイベントやライブのDVDを観たりするのが好きです。
——オフィスラブコメディをメインに活動されていますが、挑戦してみたいジャンルはありますか?
ドラマだと、ハラハラドキドキするようなサスペンスが好きなので、自分でもそういうのが書けたらいいなという気持ちはあります。あと、ここしばらくはずっとBerry's Cafeでオフィスラブを書いていますが、野いちごで学園ものも書いてみたいです!
——これからの活動についてお聞かせください。
これまでは正直、「自分の書きたいものを楽しんで書く」というスタンスでした。それが間違いだとは思っていないのですが、これからは「作品を読んでくださる方の気持ちをいかに揺さぶらせられるか?」を念頭に置いて執筆したいと思っています!

降川みつさんからのメッセージ

こんにちは。降川みつです。このような場でご紹介いただき大変恐れ多いですが、とても嬉しく思います。いつも私の作品を読んで下さっている読者の皆様、本当にありがとうございます。感謝の気持ちでいっぱいです。少しでも皆様の活力になるような作品を書いていきたいと思っています。

編集部ピックアップ作品

  • ベリーズ文庫8月刊

    となりの専務さん
    無口でクールなイケメン専務と突然の激甘ルームシェア…!?
    実家の借金のせいでボロアパートに暮らす広香は、不注意から部屋の壁に大穴を空け、おとなりと部屋が繋がってしまった。しかもその住人は、響という無口でクールなイケメン!広香は戸惑うものの修理代がないため〝給料日までこのまま暮らしてほしい〟と頼み込む。すると響から「じゃあ、結婚してよ」と、突然謎のプロポーズ!?さらに翌日、会社へ行くと、彼が専務として現れて…!

    >>特設ページはコチラ

代表作

  • マカロン文庫6月刊

    やさしい先輩の、意地悪な言葉
    遥香の職場には、「優しくて素敵」と評判の先輩・神崎がいる。ある日遥香は、神崎がバーでお酒を飲んでいるところに遭遇する。お酒を飲んだ彼は、普段とは違い、色気ムンムンのS男に豹変していた。意地悪な言葉で罵られるも、遥香は何故かドキドキしてしまう。後日、お詫びのデートということで一日一緒に過ごすけど、神崎がまた酔っ払ってしまい…。
  • もし理想の恋が現実になったら。
    男性が苦手な佐菜は、彼氏いない歴イコール年齢の、内気な会社員。ある日、佐菜の働く部署に、入社1年目の後輩・一島と、「鬼の様に怖い」と噂される桜課長がそれぞれ異動してくる。自分の理想像ぴったりの一島を好きになる佐菜だけど、あっさり失恋。その直後、桜課長に突然告白されるけど、課長は自分の理想像とはかけ離れていて…。
  • クールな上司が私だけに見せる顔
    由依は、恋愛に興味がない。理由は、彼氏が出来るとひとりで過ごす時間が減ってしまうから。そんなある日、同じ価値観を持つ職場の上司・大島課長に告白される。普通の恋人同士とは違い、お互いにひとりの時間を優先させる、距離のある付き合い方を約束したものの、由依はどんどん課長のことを好きになっていって…。

月刊注目作家とは?

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