月刊注目作家 2017年8月 未華 空央

月刊注目作家 今、注目の作家を毎月1名ご紹介★

2017年8月 未華 空央さん

注目理由

「恋するビル小説コンテスト」の大賞受賞作が今月ベリーズ文庫から書籍化!未華 空央さんに受賞した時のことや、書く時に大切にしていることを伺いました。

インタビュー

――「恋するビル小説コンテスト」で大賞を受賞した時のことを教えてください。
お知らせをいただいた時は、ちょうど下の子の幼稚園のお迎えに出る直前でした。何気なく受信していたメール画面を開いて、件名にあった「編集部より」の文字に、目が覚めるような思いになったことを今も鮮明に覚えています。それから本文を読んで「大賞」というお知らせに、メールを何度も読み返してしまいました。まさか、という思いだったので動悸がすごかったです。そして、若干パニックのまま、昔から私が執筆活動をしていることを知っている主人に電話をかけていました。仕事中に私が電話をすることは基本ないので、その時は何か良からぬことがあったのかと電話に出たそうです。喜んでくれましたが、あとから聞いた話、その時ちょうど会議中だったそうです(笑)。
――特殊なテーマのコンテストでしたが、作品を書く時に大切にしていたことを教えてください。
小説の舞台が決まっていることは、すごく面白いコンテストだなという印象でした。参加する方がみんな同じ設定で書くのに、物語の数は作者の数通りあるわけで…。自分はこの舞台でどんな話を作ろうかと、プロットを立てる段階ですでにワクワクしていました。今回のコンテストの作品を書く上で私が一番大切にしていたのは「与えられた設定をいかに物語に絡ませるか」でした。せっかく細かく決められたビル設定、たくさん使わないとこのコンテストに参加した意味がない!と思いました。逆に、詳細に設定があったことで、妄想が普段よりも膨らんだ気がします。エントリーページのビルの図と説明を眺めていると、頭の中でキャラクターと場面が映像となり、ドラマのように色々と妄想が膨らみました。執筆中とにかく楽しかったです。
――子供向けの作品も書かれていますが、“子供向け”と“大人向け”の作品を書く時に気をつけていることはありますか?
大人向けの作品を書く上で気をつけている点は、とにかく物語が有り得ない話にならないことです。それは、“有り得ない設定や展開”とは違います。例えば、イケメン社長に普通の女子が求愛されたり、大会社の御曹司と政略結婚…などは、実際には有り得ないかもしれませんが、そこはフィクション小説のお楽しみだと思うんです。そういう“有り得ない”ではなく、ストーリー自体に現実味がなくならないようにしています。なので、主人公の勤める会社の設定とか、話が展開するにあたって出てくる場面の詳細など、リアルに書けるようにとにかく様々なことを調べています。そういうところを雑にしてしまうと、経験豊富な大人の方は白けてしまったりすると思うので。そして、以前書いていた子ども向けの作品では、とにかく“読みやすさ”を意識していました。あまり難しい文をずらずら書かず、一文一文を短くしていた気がします。スラスラ読めるように、と。また、ヒロインの心情をより多く書き、物語を展開させる方法を使っていました。大人向け、子ども向け、どちらにも共通していることは、「夢があること」と「憧れるようなお話」ということです。あと、素敵なヒーローが登場することはやっぱりかかせません(笑)。
――最新作『甘いものには御用心!〜冷血Dr秘密の溺愛〜』では、歯科衛生士をされている経験がいかされた作品ですが、今後ご自身の経験から書いてみたい作品はありますか?
アパレルのショップ店員、遊園地のアトラクション案内、レストランやスーパーのチェッカー、お水のお仕事などなど…様々な世界を覗いた経験があって、作品に取り入れる機会があれば、ぜひ書いてみたいと思います。また、出産、育児の経験についても、いつか書けたらいいなと思っています。
――小説を書く以外に好きなことや趣味を教えてください。
一人まったりお茶するのが趣味で、近場のお店の常連さんです(笑)。時間があるときは、気になるカフェに行ってみたりもします。あとは、DIYも結構好きで、自宅のリビングをお家カフェが楽しめるような空間にしたく、コツコツ改造しています。100均やホームセンターで木材を買ってきて、カットし塗装して、棚やケースを作ったりするのが楽しいです。あとは、庭で栽培している花をドライフラワーにしてスワッグを作って飾ったりするのも一つの趣味です。
――今後の活動について教えてください。
書きたい話は色々浮かんでいるので、ひとつずつ形にしていきたいと考えています。現在は次作を密かに書き始めているので、話がしっかり固まり、ラストまで見通しがついたら、公開していこうと思っています。是非またお付き合いいただければ嬉しいです。よろしくお願いします!

未華 空央さんからのメッセージ

こんにちは!未華 空央です。このような場で皆様にご挨拶ができたこと、大変光栄で嬉しい気持ちでいっぱいです。今まで、とにかく自分自身が楽しみながら小説を作ってきました。そんな作品に皆様が触れてくださり、様々な感想をいただけることが、今は何よりの活力になっています。今後も楽しむ気持ちを忘れず、皆様にも楽しんでいただける作品を書いていきたく思っていますので、末長くよろしくお願いいたします!

編集部ピックアップ作品

  • 2017年9月発売ベリーズ文庫

    俺様副社長のとろ甘な業務命令
    「俺に愛される覚悟をしろよ」
    外資系化粧品会社で働く佑月は仕事に一生懸命な25歳。ある日飲み会で泥酔してしまい、翌朝目を覚ますと…そこはアメリカからやってきたエリート副社長・高宮の家だった!昨晩何があったか教えるかわりに「これから俺が呼び出したら、すぐに飛んでこい」と横暴な命令をされ、反発する佑月。だけど、“業務命令”だと迫られ、頷くまで帰してもらえず、しかたなく承諾することになって…!?

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代表作

  • 甘いものには御用心!〜冷血Dr秘密の溺愛〜
    緩い歯科医院で歯科衛生士として働いている千紗。ところがある日突然、院長が急死し、職場を失ってしまう。慌てて再就職した医院には、超絶イケメンだけど冷血な副院長、律己が……。手厳しい律己に千紗はすっかり心折れてしまうが、ある日、休憩中の寝込みに律己にキスされてしまい――!?
  • all Reset
    高校時代からの仲良し三人組、亜希、良平、秀。いつも一緒に過ごしてきた三人は、密かに募る恋愛感情から常に目を逸らし、築いてきた友情を守っていた。しかしある日、車の衝突事故を起こし、亜希は記憶喪失になってしまう。それでも亜希に寄り添う二人だったが、次第に三人の関係は歯車が狂い始めていき……。男女三人の視点で描かれる未華空央処女作。
  • Dream Prince
    ※外部サイトへリンクします。
    高校1年生の千那は、学校の宿泊行事先のエレベーターに閉じ込められ、そこで出会った超イケメン・陸に、とつぜん唇を奪われてしまう。強引で意地悪で、でも少し優しい陸のことが頭から離れなくなってしまう千那。そんなある日、千那の学校へ陸が転入してきて…。「俺はお前のために現れたんだけど?」その言葉の意味とは…?
    ©2009 Mihana Sorao 発行:KADOKAWA
  • 彼氏屋本舗
    ※外部サイトへリンクします。
    高校1年生の笑佳は、彼氏いない歴16年。先輩に片思い中の普通の女子高生だった笑佳がある日連れていかれたのは学校の地下?!そこには、恋を成就させる秘密組織『彼氏屋』があった!学校イチのイケメンチャラ男、慧に先輩との恋の成就を手助けしてもらうことになった笑佳だったが、見た目とは違う慧の優しさに次第に惹かれていってしまい……。
    ©2010 Mihana Sorao 発行:主婦の友社
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