レンタル彼氏を使ってみました(仮)
***
「今日で最後だね」
「最後だな」
「……」
「……」
終了時刻は今日の18時だと言うのに、彼はもう荷造りを始めている。
せっせと、バックに物を突っ込んでいく。
「最後に要望していい?」
「ダメー。お前最初に頼まなかった」
「そんなのずるい」
邪魔するかのように彼の胸をポカポカと殴る。
「はいはい。なんだよ」
殴る手を取り、やっと私の方を向いた。
「遊園地、行きたい。翔と」