不機嫌なアルバトロス
彼女の身に付けている物は、彼女を十二分に引き立てている。


私の中の理想のお姫様に限りなく近い。


つまりそれは、私の隣りに立つ理想的な彼と吊り合っているということになるわけで。




自分はどうだろう。



自分はこの2人から見て、いや周囲から見て、一体どんな風に見えているのだろう。



「待たせてしまって申し訳ない。」



「いいのよ、忙しいんだから」



親し気なふたりの様子に、益々置いてけぼりをくったようになる。
< 136 / 477 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop