天使な君は儚すぎる夢を僕にくれた
睦月と別れてから、僕は寂れた公園のそばを歩いていた。


初音さん......。


ふと、ベンチを見ると人影が見えた。


初音さんだった。


「初音さん!?」


僕が大声で叫ぶと、初音さんは振り向き、その場から立ち去ろうとした。


「待って!待ってくれ!」


「もう、私の事なんてほっておいてください」


雪がちらつき始めていた。


「初音さん!僕と付き合って下さい!」


公園中に僕の声が響いた。
< 37 / 45 >

この作品をシェア

pagetop