最高の恋の見つけ方
帰りの車の中で、純に聞かれた。


「俺、まだ絵里から、好きだって、言われた事無いんだよね」


「そうだっけ?」


「多分ね」


「そう言う純だって、言った事、無くない?」


「あれ?」


「もう、自分勝手だな」


「好きだよ、絵里」


優しい目で、純が答えた。


胸が、ドキドキしてる。


「私の好きは、純には重過ぎるかもよ」


「私の好きは、例えば、今、見てる箱根の山の木全部、なぎ倒して、芦ノ湖の水が干上がっちゃう位、熱いんだから」


「大丈夫だよ」


純は、私の手を握ってくれた。


「ありがとう、私、純のこと、好き。大好き」


彼の頬にキスした。こうして私たち、少しづつ、本当の恋人同士になっていくんだね。



こうして、私たちの小旅行は、終わった。








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