薬指~未来への誓い~

こんな時にさえ、冗談ばかり言い合って笑い合う。



私たちのペースは笑顔が絶えない。






でもね…





『ウソウソ。めっちゃ可愛い』


『少しは惚れ直した??』


『…ベタ惚れ』






私たち以外誰もいない控え室。




これから訪れると信じて止まなかった二人の幸せな時間を約束するかのように…



私たちはキスをした。






ただ…ただ…



幸せなキスをした。





幾度となく重なる真吾の唇に酔いしれそうになる…。





『倖知??』


『ふぁい??』




夢心地でフワフワ宙に浮いてる気分。。




『しっかりしろよ~??』



『もっかい~♪♪』






真吾にキスをせがむ。



ん~~っと背伸びして顔を近づけると真吾は手のひらで私の口をふさいだ。





『フガフガッ』




目が丸くなっちゃって夢心地から連れ戻された気分!!





『おあづけっ!!』





私は…







…ですか???


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