Rose of blood

『お楽しみ中悪いが、瑠花を連れて部屋に戻りたいんだが』

『そうじゃなきゃこんなに早く仕事終わらせて、わざわざ迎えにこないよね』

『まぁな』

「えっと……」

『僕のことは気にしないで。また一緒にお茶しながらお話しようねっ』

「うんっ」



ニコッと可愛らしい笑顔を見せたセリアルに私も笑って返事をした。


シエルに手を引かれ立ち上がった。


シエルは私の歩幅に合わせる様にゆっくりと歩いてくれる。



『瑠花っっ!!』



セリアルに後ろから名前を呼ばれ振り返った。



『僕は瑠花の味方だよ!!だからいつでも話を聞くから!!力になるからｯｯ!!』

「セリアル……ありがとうっ!!」



笑顔で手をふるとセリアルも笑顔で手をふり返してくれた。


セリアルと会えて良かったと心の底から思った。