社長と秘密の生活
アレ? こんな所にエレベーター?
それは、仕事場への専用エレベーターらしい。
「このエレベーターは、このIDを持っている者しか使う事は出来ません。そして、このエレベーターは、社内の社員と会う事無く専用駐車場に繋がっています」
「“機密”と言うことですね?」
「そうです。外部の人間にあなたが、ここで働いていることが極力分からないような、造りになっています」
おぅぅぅっ……凄い……。
って、そんな極秘任務をこの私が!?
うぅっ……何だか緊張して来た…。
大丈夫だろうか…。
「……十分気をつけます」
「良い心がけです」
沢田さんはクールな顔つきで、淡々と話す。
まるで、危険な仕事を悟られないように…といった感じに。
―――――チーン。ドアが開いた。
沢田さんのあとを追い、部屋の中へ。
!!!!???!!!
えっ!? ここ……ホテル?