密フェチ†冷たい熱【ガーターベルト·シリーズ】
「---ヤっ!!」

今度こそ私は松下君の腕の中から抜け出した。


「三崎さん?!」

「ごめ、んなさい、私、松下君とは、付き合え、ない」

私は涙が溢れそうになるのを飲み込みながら言った。

「好き、な人が、いるから…」



その後松下君は、私の気持ちをよく確かめないままキスしたことを謝ってくれた。


『でもオレ、諦めませんから。頑張ります。三崎さんに、その人より好きになってもらえるように』


そう言ってくれたけど、私は気づいてしまったから…


私が欲しいものは、全身を包む心地よい熱じゃなく、

『あの人』がガーターベルトに唯一与えてくれる

『冷たい熱』だということに…---
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