《続》跡目の花嫁さん~家元若旦那の危ない蜜月~
年の功から考えても、結婚するのは長男である俺が先だ!
なのに、三男の智成の結婚に触発されて、次男の駿成まで結婚。



「母上…門下生の人たちから見合い話…来てない?」


先代の家元の母上に相談した。
クリスマスまで、後2週間。
その間に、見合いすれば…クリぼっちじゃない!!


「嗣成…例え、見合い話を頂いたとしても私はすべて、お断りします!」


「はぁ?どうしてですか!?」


「それはあなたが一番、よく分かっているでしょ?見合い相手にすぐ、手を出すその誠実さに欠けた行動が母として、許せません!」



「…それは、結婚するなら一番、身体の相性が重要でしょ?母上。違いますか?」


「・・・ともかく、私はあなたの見合いは斡旋しません!!」


「俺に婚活しろと言うんですか!?」


「そうですね。本当に結婚したければ、自分で相手を探してきなさい!」

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