【完】結婚からはじまる恋《2》
私は強引に優也さんの手を引っ張った。



「お、奥様っ!?」



私は優也さんを恋華さんの前に連れて行った。

優也さんの姿に恋華さんのマネジャー・布瀬(フセ)さんはけん制する。



挨拶だけなのに…



「…久しぶり…恋華さん」


「…優也さんこそ・・・元気そうで」



二人の交わしたい言葉が他にもあるはずなのに。


周囲は二人の姿に注目していた。




「…今日はお疲れ様でした…」



「え、あ…うん」



「俺はこれで・・・」

優也さんは踵を返して、頼の元に戻ってしまった。


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