ONLY YOU~年の差結婚の秘密~
「何も考えずに…そんなコトを言うもんじゃない!いいか?私は一旦…お前と結婚するが…次の選挙までの結婚生活だからな…」


伊集院さんは怒ったように大声を上げた。

怒り方は私の父親のよう。



「伊集院さんが子供扱いするから…」


「一人前に扱って欲しければ…早く大人になるんだな…」



「・・・」


「せめて後…5歳は欲しい所だ…はぁー」



伊集院さんはまた、溜息を漏らした。

これで何度目だろう…


私のようなお子様と結婚させられるコトがよっぽど嫌らしい。

33歳で一流銀行の頭取だし、ハイスペックの彼には似合わないパートナーなんだろうね。


私だって結婚なんてしたくない____


初恋の金平糖の王子様と結婚出来るんだと嬉しくて見合い場所に足を運んだけど。


私の期待は虚しく、心は絶望感に包まれてしまったーーーー・・・





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