冷徹ドクターに甘やかされてます



「ほんと…?」



「あぁ。病は気からというか何というか…お前が毎日アホな顔見せにくるのが、一番の薬なんだろうな」



「……」



私が、灯にとっての薬に?



(…よかった…)




完全に治ることは、難しいかもしれない

今は大丈夫というだけで

この先また何があるかなんてわからない



けれど

今、少しでもその体がよくなっている

その事実ひとつが嬉しい





「…先生、ありがとう」



「…!」



その気持ちを伝えるように、私はちゅっとその耳へキスをした。

その瞬間、ピタッと立ち止まるその足



「?どうしたの?春田先生…あ、まさか耳弱い?」



「っ〜…うるさい!!ここで捨てて行くぞ!!」



「ごめんなさい!!」





これからも信じていくよ

あなたの言葉を、





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