トビラの向こう側
失敗
あれから高遠さんとは意識しないように接している。


彼も仕事以外には私には関わらないようにしているみたい。

冷たいのは私にだけみたい。


ちょっとした合間に美月ちゃんと楽しげに話していたし…―

店長とは新しいメニューを考案しているみたい。


私、一人取り残されたようなそんな気分

反対に智也さんが昼間の時間に来たときは今まで通りの空間にほっとしながら仕事ができた。


そんな日常を繰り返していたからきっと不安定だったんだと思う。


高遠さんが昼間の仕事に入るときは軽い頭痛があり。


ますます、気分が滅入った。


今日高遠さんが来る日。


「ハァー また顔あわせなきゃか」


朝から大きなため息をついてしまった。

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