真夏の残骸
ニ十歳の真夏

「え、同窓会?」


小学校の同窓会のお知らせが届いたのは、夏休みも半ばの頃だった。

大学2年生の夏というだけあってわりと忙しくイベントが絶えない。

新しい生活にも慣れたこの時期に同窓会が計画されたのは自然な感じがした。

集まりは良さそうだな、と胸中で呟く。


「ちかもおいでよー!みんな会いたがってるよ!」


電話口で幹事になった親友の麻実(あさみ)が必死で勧誘をしてくる。

久しぶりに会う友達と上手く話せるか不安になりつつも、少しわくわくしていた。

皆と会うのは何年振りだろう。

やっぱり大学生になったから見た目も随分変わっているんだろうか。
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