甘い蜜
蜜終 繋がっているもの



―――――――


麻理亜が眠り続けていながら日常も動き続ける。


四六時中麻理亜の側にいることは出来ない。俺には教師という仕事があるのだ。


一日の日中は仕事、夜は居られる限りは麻理亜の側にいた。


それでも、麻理亜は一向に目覚めなかった。医者が言うには、頭の方は大丈夫とのことだ。他の検査も何も変化はなく、植物状態になったわけではない、とのことだった。


だったら何故麻理亜は目覚めない?
麻理亜の傍らにある椅子に座り今日も麻理亜の寝顔を眺める。


「……麻理亜」


早く目、覚ませよ。俺待ってるんだけど?困るんだ。麻理亜が目を覚ましてくれなきゃ………


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