美人薄命

日だまり



「まぁ、いいだろう。」


「有難うございますっ!」



数日後、二度目のプレゼンがあった。
結果は見事成功!
本格的に企画がスタートすることになった。



皆で作り上げた企画だからこそだけど、ここまで自信持ってやれたのは春人くんのお陰だ。



「渡瀬、良くやり遂げたな。」


「有難うございます。」


上司から声を掛けられ、達成感がじわじわと沸いてくる。


「今後もリーダーとしてしっかり頑張れよ。」


「あ、あの…。」


「なんだ?」


「今後のリーダーなんですが、小池がいいと思うんです。」


「最後までやりたいとは思わないのか?」


「…それは思いますが、最初のプレゼンで失敗したのは私の責任です。そして今回再チャンスを頂けて感謝してます。
けれど本格的にスタートしたからにはもう失敗は出来ませんし、やはり私にはリーダーは向いてないと思います。
補佐をしてくれた小池にならリーダーとしてこの企画を任せられます。」


「…そうか、残念だな。
しかし途中で抜けるな、小池を全力でサポートしろ。」


「はい!有難うございます!」


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