《完》パーフェクトウエディング*社長の花嫁は16歳*

~捺side~

男子トイレの個室に隠れていた烈に制服を返して、俺はスーツ姿に戻った。



「…」


なんで…こんなに余裕ねぇんだーーー・・・


くそっ…俺のキモチ言うつもりなかったのに。

おまけに顔が妙に熱い。


俺は洗面所の水で火照った顔を冷やす。



「兄貴??」


「制服着たんだろ?授業始まってるし…とっとと戻れ」


「勝手に来て俺の制服を奪っておいて…よく言うぜ~」



「悪かった…サンキュー…烈」


「キモッ」



「お前が文句言うから…礼言ってやったのに・・・」
俺はキレて、烈に向かって水をかける。
烈は慌てて、出て行った。


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