黒と赤
第一章
暗闇の中ただひたすら待っていた

何をかって?


それは僕たちの飼い主が扉を開けるのをだよ

外れない黒い首輪に手を掛ける

外そうとも思っていない

だって今の生活の方がよっぽどいいから

暗闇でも使える目を近くにいる男子と女子に向ける

俺達は三つ子だ

目の色髪の色、性格とかはバラバラだけど

血の繋がりはしっかりある
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