――――翌日、会社も休みだし少し寝坊してみた。いや、正確には、布団の中でウダウダしながら昨夜のことを思い出していた。


でも、陸さんとイケメン弁護士がいとこ同士だったとは……


意外な関係に驚いているとスマホが鳴る。


……えっ?陸さん?


一瞬にして目が覚め頬が火照り心臓が高鳴る。そんな自分の反応に、もう認めるしかないと観念したんだ。


間違いない。私は陸さんに恋してる―――


「はい……」


ちょっと可愛めの声で電話に出ると、陸さんの沈んだ声が聞こえてきた。


『……問題が起きた』

「えっ?問題ですか?」

『あぁ……"魅惑のおっぱい"が発売中止になった』

「はぁ~?発売ちゅーし?なんじゃそりゃー?」


さっきまでの乙女の私はどっかに消え失せドスの効いた低い声で怒鳴っていた。


陸さんの話しによると、親会社からストップが掛ったらしい。でも陸さんも納得いかないから今から親会社に行って理由を聞いてくると……


「陸さん、私も行きます!!一緒に連れてって下さい!!」

『はぁ?……本気で言ってんのか?』

「もちろんですよ!"本気"と書いて"マジ"と読む」

『おい……何意味不明なこと言ってんだ?大丈夫か?』


陸さん一人に任せてらんないよ!"魅惑のおっぱい"は私の血と汗と涙の結晶。我が子同然なんだから~。どんだけ苦労して完成させたと思ってんのよ!!


それに、発売中止なんかになったら、100万円の給料がパーになるじゃない!!冗談じゃないよー!


慌ててベットから起き上がると着替えもそこそこに部屋を飛び出す。


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