「んんーっ……」


強烈な吐き気と頭痛で目が覚めた。


脈打つたびにガンガンと痛む頭を押さえ少し体を起こすと、そこは初めて見る部屋のベットの上。


何がどうなって私がここで寝ることになったのか全く思い出せず、必死で記憶を呼び覚まそうとしていると……


「うえっ……気持ち悪い……」

「バカ!こんなとこで吐くな!!」


突然部屋に響き渡った怒鳴り声と共に何かが飛んできて私の脳天を直撃。


「ウゲッ!!」


その衝撃はハンパなく、それでなくても割れそうに痛かった頭は砕け散るような激痛に襲われ意識が飛びそうになる。


「あ、悪りぃ」

「つぅ……何……するの……」


痛みに耐えながら半開きの目で見上げると、おこちゃま詐欺師野郎がヘラヘラ笑ってる。


「吐かれたらヤバいと思って洗面器投げたら手元が狂った」


この薄ら笑い……絶対ワザとだ!


憎しみを込めギロリと睨む私の横にドカリと座ったおこちゃま詐欺師野郎が少し疲れた顔をして言った。


「ったく……手の掛るヤツが一人増えちまったな……」

「何それ?」

「いいか?泥酔いして暴れるお前をおぶってここに寝かせ、泣きわめくチビをやっと寝かしつけたと思ったら、お前がワケの分からん奇声を発するから驚いたチビがまた泣き出して……

やっと今、落ちついたんだ。ゲロ吐いてこれ以上俺の仕事を増やすな!いいな!」

「あ……」


そうだ!思い出した。私、ヤケになってお酒ガブ飲みしたんだ……で、酔っぱらって……


「酒癖悪い女は最悪だな」

「ぐっ……」


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