自転車をこぎ、家に戻る道を走ってもあたしのイライラは消えない。

「っう……いたた……」

ズキンとした頭の痛みに、自転車をこぐスピードがゆっくりになる。

不意にやって来た頭痛。

あたし……なんであんなにイライラしていたんだろう……? 翔平にきついこと言っちゃった……。

後悔すると、そこであたしのイライラがフッと消えた。

家に着くと、誰もいなかった。

我が家は共働き。

ママはスーパーでパートをしているけれど、17時までだからもうすぐ帰ってくるだろう。

頭痛はまだ治っておらず、薬箱に入っている頭痛薬を飲むと部屋へ行った。

そこへスマホが鳴る。

着信は翔平だった。

一瞬、出るのを止めようかと思ったけれど、指は通話をタッチしていた。

「もしもし?」

『俺……さっきは余計なことを言ってごめんな』

まだ外なのか、周りのにぎやかな声が聞こえてくる。

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