今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。

秘密(歩夢side)

「んっ……」

 ブルリと寒さに震え、僕は目を覚ました。
 目をこすりながら、あたりを見回して。

 机とベッドと本棚と、パイプハンガーには制服とコート。


 見慣れた部屋の中。

 フローリングに敷かれた絨毯の上で、僕は寝ていた。


 隣には陽菜がいる。



 何していたっけ?



 まだ、ぼんやりとした意識の中、記憶を手繰り寄せる。
 
 
 
 

  
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