キミのイタズラに涙する。


「うん」


一緒にいたい

支えたい。


だって私たちの大事な友達だから。


「昨日ね、隆平に自分の気持ちを言ってきたの

そしたら隆平も支えてほしいって」


梓をなぐさめながらニコッと笑うと

彼女も涙をぬぐって言った。


「そうだね、支えよう

一緒に病気と闘ってあげよう」


ぎゅっと手を握る。


不安で震えている手は一人じゃ弱弱しいものだけれど


ぎゅっ、


満くんも私たちの上に手を重ねる。


人が集まれば集まるほど、この手は強くなる。


震えがおさまった手を力強く握り

決意をすると私は少し強くなれた気がした。


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