キミのイタズラに涙する。


『次俺なんで、ついでに自己紹介しまーす!』


『すんませんっ、つい出来がよすぎて

飛ばしちゃいました~』


愛があるから。


それはきっと誰かに元気を与えてくれるものだって信じてる。


「私もごめんだわ

水をかけるのは、イタズラって言わない


イジメって言うの」


梓の鋭い言葉に、その男子は言葉を詰まらせる。


やがてチャイムが鳴って先生が入ってくると

みんなはそれぞれ席に戻り

その場は収まった。


しかし


今日、田辺くんが教室に戻ってくることはなかった。


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