お姉ちゃんの憂鬱

◻︎呼び名はローラースケート


「…もう掃除おわり!部活いこ!」


まだ終わってないだろという前に腕をつかまれ、歩き出すミカン頭についていくしかなくなった。



「腕つかまれなくても歩けますけど。」

「いーのいーの。あ!山城さんだ!」



なにがいいんだ。と突っ込みを入れる間もなく、ミカン頭の意識は目の前から気だるげに歩いてくる山城さんに移っていた。

その耳にはいつものようにごっついヘッドホン。




「あ、お母さんじゃん。」


「お母さんはやめろって言ったでしょ。」


「いーや、あんたはお母さんだ。もう決めた。」


「勝手に決めんな。」



ヘッドホンを耳からずらし、首にかけた山城さんはあろうことかあたしのことをお母さん呼ばわりしやがった。


「なになにーかなちゃんいつの間に仲良しになってんのー?」



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