胡蝶蘭

関わるという事



「ーーーーと、言うことで
瑞貴さんにはしばらく護衛を
付けさせてもらうさかい、
ちょっとむさ苦しいかもしれんけど
許してな。」


ひと通りの自己紹介が終わったあと、

これからのことについてまたひと通り
説明があった。


関西弁の壱とよばれた男は
高橋壱と言うらしい。

壱さんの話をまとめると


『つまり、あたしを西園寺さんの
女だとか仲間だとか
勘違いされることがあるから、
暫くは護衛を付けさせろ

ということですか。』


まぁそういうことだ
と頷く西園寺さん。



……………………。

…………。



『でもそっちのほうが余計、
勘違いされません?』


だってそうじゃないか。

大切に大切にされてればされてるほど
探りたくなるように
護衛つけたりなんたりすれば
余計目立つと考えるのは
普通じゃないんだろうか?


悶々とそんなことを考えていると

口を開いたのは西園寺さん。

「もし何かあったら、取り返しがつかねぇ。
だから黙って守られてろ。」



ーーーーーオレサマなのね、この人。

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