触れた手を払い去った彼は、耳まで赤く染まっていたという。

その理由を、知りたい。そしてあわよくば意識してもらえていたらなんて、嬉しい答えを期待している。

なんて、思う…けど




「…ゴホッ、ゴホッ」



泊り込みで仕事をした日の翌日。何とか仕事が落ち着き安心する私の一方で、作業部屋に響くのは彼の小さな咳。



「どうした青井、風邪か?」

「…みたいっすね」

「また薄着で寝てたんだろ。お前風呂上りにボーッとして気づいたら全裸で寝てるのよくあるって言ってたしなぁ」

「一応タオルは巻いてるっす」

「いや、意味ないだろ」



話しながら部屋を出て行く矢口さんに、青井くんはまたゴホゴホと咳をする。


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ほのぼの  無愛想  身長差  同期  じれじれ 

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