(2)いつもと違う匂い



「ねぇ理沙ちゃん。今から会いに行ってもいい?」
『……今日はもう来ないと思ってたから、寝てたんですけど?』


バイトが終わった12時過ぎに電話をすると、理沙は既に寝ていたようで携帯越しの彼女の声はくぐもっていて不機嫌だった。


カレシである自分が暇を見つけて会いに行っても、理沙はうれしがってくれない。それでも理沙がかわいいと思えるのは、彼女が自分につれない態度を取るのはただの照れ隠しだと分かっているから。


「もう近くまで来てるから、寝ないでちょい待ってて」


携帯を切りながら、早く会いたいという気持ちのまま駆け出した。


もう寝てたということは、今行ったらパジャマを着ているのかな、と走りながらその姿を想像してみる。もこもこした素材のショートパンツとかミニ丈ワンピのルームウェアもいいと思う。



-------けど普通のパジャマってのもむしろすごく色っぽそーだな。



脳内で理沙に着せてみただけで、途端に熱が溜まったように腹の底がむずむずしてくる。ちょっと想像してみただけなのになんでこうも余裕がないんだよ、と自分の体に苦笑いしてしまう。



--------付き合ってそろそろ一ヶ月だっていうのに、俺もよく我慢出来てるよな。



今日もかなり頑張って理性を保たないと、と気合を入れるために両手で挟むように自分の頬をバチンと叩くと、合鍵を使って理沙の部屋に入っていった。


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