お向かいさんに恋をして
「このアパート、年の近い女の子がいなくて寂しかったのよ。

だから昨日、波江ちゃんが挨拶来てくれたとき嬉しくて、絶対友達になろうと思ったんだ!」

「それで、まずは女子トークをしようと……?」

「そう、そうなの!
 
やっぱりさー、仲良くなるにはおしゃべりって必要不可欠でしょー?

ね、だからおしゃべりしよう!」

年上のはずなんだけど、明るく、手を叩きながらそう言う竹井さんは、年上だと感じられないくらい可愛らしい。

「ふふっ。そうですね。
私も竹井さんと仲良くなりたいから、おしゃべりしましょう」

「そうそう、波江ちゃんもノってきたねー!」

竹井さんは嬉しくて堪らないって表情を浮かべた。
< 12 / 226 >

この作品をシェア

pagetop